年金記録問題について

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このところ、年金記録問題がマスコミでクローズアップされ、関心のある方も多いと思われます。過去の国民年金の単純な納付記録の不一致のみでなく、厚生年金がらみでも、問題が続出しているようで、連日の新聞報道におどろかされます。
一番驚くことは、問題が多岐にわたることと、なぜこれまで明るみに出なかったの課という点です。 行政内部では分かっていたことを、これまで国民に知らせなかったのはどういう理由があるのか理解に苦しむところです。

年金制度は、昭和17年の、厚生年金の前身である労働者年金保険に始まり、昭和36年の国民年金の発足、昭和61年の基礎年金制度の導入と、長い間に発展してきました。大変長い間のことなので、発足当時はそれほどの関心も得ていなかったのも実情でしょう。 ここにきて、団塊世代の年金受給が近づいて、急速に関心が高まってきたのです。

国民年金発足当時は、年金手帳に月ごとに印紙を張り納付記録としていましたが、納付書で収めるようになり、被保険者側としてはその領収書が唯一の支払い記録となりました。市町村での納付記録も、紙の台帳にゴムの日付印を押すというだけのもので、記録の不一致は避けられないものであったと想像されます。
われわれ社会保険労務士会も、問い合わせが殺到している行政の年金相談窓口に協力する態勢を準備しているところです。

これだけいろいろなメディアで騒がれている年金記録問題ですが、現在は行政の窓口も大変混乱しているようで、まずは、ご自分の職歴、年金加入記録、納付記録を整理し、記録をするという作業を確実にされたほうが良いのではと思います。 



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